レスポンシブ・ウェブデザインのサイトを作りたいと思っている人なら、デザイナー・コーダーなど、実際に手を動かす役割の人だけではなくて、サイトの設計段階にかかわる人も、ぜひ(2章までは)。
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画面サイズにしたがってレイアウトが変わるような動作、けっこう好きだなあと思っていて(iPhone向けサイトで、画面の縦横でレイアウトが変わるのが面白いなあと思ったのが最初)、WordPressの公式テーマの「Twenty Eleven」を見たときにもなるほどなあ、と思っていたんですが、最近の流行っぷりにはちょっとびっくりしています。
PCで見せたいコンテンツのすべてを、レイアウトを変えるだけで、あるいはそのうちのいくつかを表示させない状態で、モバイル端末にもすべて読み込ませて見せることでいいのか、逆にモバイル・ファーストの考え方で、モバイル端末で快適に読めるコンテンツだけでPCサイトが充実するのか、ほんとに考えた上で、レスポンシブ・ウェブデザインにしたいって言ってるのかなと。
PCサイト、スマホサイトを振り分けて、それぞれのユーザにあわせたコンテンツを別に出力する方が効果的なことも多いと思います。管理コストを大きな要素として考えるとマルチデバイス向けの最適解となりうるけれど、スマホ向けの最適化ではないはず。スマートフォンでのアクセスにどれぐらい期待しているか、スマートフォンでアクセスするユーザになにを伝えたいかをあらかじめ明確にしておくことが大切だろうし、開発の工程によっては、別コンテンツのほうが効率いいんじゃないかと思ってるぐらい。
だから、あらかじめ仕様を決める立場の人にこそ、さまざまな端末にたいして一種類のソースで対応することのメリットと同時にデメリットを知っておいていただきたいと思っていました。Webでもいろいろと情報はありますが、一貫性のある内容で読みやすいのは書籍ならでは。実際に取り得るレイアウトの設計パターンなどもまとまっており、便利です。
興味のある方は、早々に読んでおいたらいいんじゃないかなあ。
実際に手を動かす部分だけを考えると、これまでに、ハックを駆使してのクロスブラウザ対応とか、しっかりCSSで場合分けしてコーディングできる人なら難解ではないと思います。といいつつ、その部分をしっかり読むのはこれから。コーディングの仕事も当分はできない環境だけど、時間を作って手を動かして理解しておきたいと思います。