「挑む力 世界一を獲った富士通の流儀」、レビュープラスより献本していただきました。
ちょうど申し込みできるタイミングでレビュアー募集のメールを受信したので、ひさしぶりに応募。そのまま忘れてたのですが当選していたようで、届いてびっくり。そうか、申し込んだんだっけ・・・。
挑む力 世界一を獲った富士通の流儀 片瀬 京子,田島 篤 日経BP社 2012-07-05 売り上げランキング : 57
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【第1章】 絶対にNo.1を目指す ( スーパーコンピューター「京」)【第2章】 覚悟を決めて立ち向かう (株式売買システム「アローヘッド」)
【第3章】 妄想を構想に変える (すばる望遠鏡/アルマ望遠鏡)
【第4章】 誰よりも速く (復興支援)
【第5章】 人を幸せにするものをつくる (「らくらくホン」シリーズ)
【第6章】 泥にまみれる (農業クラウド)
【第7章】 仲間の強みを活かす (次世代電子カルテ)
【第8章】 世界を変える志を持つ (ブラジル/手のひら静脈認証)
すっかり忘れて、図書館で本借りて来ちゃったし、締め切りまでに読んでブログ書くのきついわ〜〜と思ったのですが、上に書いたようにいくつものプロジェクトについて書かれているので、それぞれのボリュームがそれなりにまとめられており、細切れでもあっさりと読めます。
プロジェクトXのような内容というとわかりやすいでしょうか。技術的な困難、政治的な困難に負けず、挑戦し続け、成し遂げたプロジェクトのリーダーたちの言葉をはさみながらまとめられています。
困難の描写があっさりしていて、次から次へと乗り越えられていくので、苦労、熱意がやや物足りなく感じるのは、ボリュームから見て仕方がないのでしょうね。でも、それぞれのプロジェクトについて、もっとじっくり読ませて欲しいと感じます。
富士通の流儀、富士通のDNAと納得するには、社風や、題材となっているプロジェクトの技術の優秀さの説明が単純すぎると思いました。それでも焦点を当てられた人物の思いは熱く伝わってきます。DNAより人なんじゃないかな。もちろん支える社風もあるのでしょうが、その人の情熱があったからこそではないかと。
技術的な描写は、どうやらもっと濃い方が好みなようで、わたし的には物足りない感じはありますが、その分、ITに詳しくない人でも、気にせず読める仕上がりになっているようにも思います。
引き込まれて最後まで読めるし、日本の会社もがんばってる!自分もがんばろう!そんな風に思える本でした。