kintone認定アソシエイト受験の記録

1/27(日)、kintone認定アソシエイトを受験してきました。

受験のきっかけ

kintoneとは、クラウドのデータベースで、小さなものから大きなものまで業務のデータをまとめてシステム化するのに便利なサービスです。今回受験したkintone認定アソシエイトは、kintoneのスキルを証明する認定資格の1つ。現時点では、アソシエイト合格後に受験できるアプリデザインスペシャリスト、カスタマイズスペシャリストが実施されています。

cybozu.co.jp

前職で使っていたので、スキルの整理として資格取得には興味はあり、試験対策テキストはずいぶん前に購入済みでした。Amazonの画面では2018年11月2日に注文したと出ています。

このタイミングでの受験の決め手は、やっぱり無料バウチャーです。キャンペーンを知ったのは2019年12月上旬、期限が2020年1月中。試験日まではそれなりに日数があったのですが、プライベートでバタバタしており、いつ、どこで受験するか決めかねていたことを考えると、期限がなければ、まだ受験していないだろうと思います。

受験会場は自宅から最寄りを選択、kintoneの試験は月1回しかないのが難ですが、津駅のすぐそばで公共交通機関で行くには便利なところ。ぎりぎりまで暗記するには、車より電車での移動が助かりました。受験場所、受験日を決めてからも、時間をとられ、思った通りの準備はできませんでした。予定通りの受験ができただけでもラッキーかも。

試験対策(理想)

・実物をさわりながらヘルプを一通り読む。
・試験対策テキストの問題をとく。正解と記憶が違うところは、出版時期と最新の機能の差違を確認する。
・出版時期より後に追加された新しい機能は、わざわざ開発したぜひ使って欲しい機能で周知したいと思われるので、試験範囲としてヤマを張るべきところ。
・既存の機能も、新機能も、試験対策テキストの問題のような問いかけされたときに、自信を持って答えられるまでちゃんと覚える。

実際の試験対策

・試験対策テキストに目を通しながら、問題を解く
・間違えたところ、正解でも自信がないところは、ヘルプをみる(実際に動かすところまではできず)
・知ってること、覚えていることでは全然足りないことがわかったので、ヘルプをみて、できればkintoneの実際の画面を確認して、できるだけ暗記

テキストと、実際の問題と、今触れる最新のkintoneの差違が気になりますが、そこの確認に時間を割くのがつからったので、割り切りました。
バージョン違いによる誤答があっても、ほかを全部正解すれば合格するはず!
しらんけど。

用語の暗記

試験対策テキストのような出題傾向に対応するには、緻密に暗記が必要だと思います。

暗記の方法は、じっくり読む、単語帳を作るなど、自分に合ったものでやればよいかと。私はQuizletという単語カード形式の学習サイトを使いました。Android、iPhoneともにアプリがあります。

学習ツールと単語カードを無料で | Quizlet

Excelで単語と定義のデータを作って、Webにそのまま貼り付けると学習データが作れるのが便利です。また、単語と定義のセットを適当に組み合わせて、それらしい4択を作ってくれるので、解答を書くのにいちいち調べながらになる初期の負担が軽いです。もちろん、本物の試験問題のように、意地悪な正誤の文面を自動で作ってくれませんが、あの微妙な文面を正しく判定するには、どのぐらい細かく覚えておく必要があるかを考慮して、単語と定義のセットに追加しておくと便利です。

kintoneヘルプの用語集ページの用語をもとに、ベースとなる学習データを作りました。

kintone用語集 - kintone ヘルプ

各用語の説明文を見て、不足を感じればその先のリンクも読んで、覚えておきたいと思った内容を拾います。必要に応じて、穴埋め形式にすると、コピペした文面をひねることなく、単語と定義のデータとして使えます。下記のような感じです。自分ではそんなにできていませんが、3番目以降をたくさん作れると、しっかり覚えられると思います。


単語:APIトークン
定義:外部のプログラムでkintone REST APIを実行する際に認証に使用する文字列です。

単語:kintone REST API
定義:APIトークンとは、外部のプログラムで[○○○]を実行する際に認証に使用する文字列です。

単語:20
定義:生成できるトークンは、アプリ1つにつき[○○○]個までです。

kintoneヘルプで「補足」と「注意」の部分は、試験対策テキストの問題でよく触れられていると思います。意識して覚える対象にするとよいと思います。

分類して整理

したかったけどできなかったこと。
例えば、下記にあるようなフィールド。カテゴリ別に分類して、重複不可の設定のあるなし、検索の対象になるかどうか、など。テーブルや関連レコード一覧を細かく聞かれるときにも、フィールドの性質を把握しておくと役立つと思います。

kintoneで利用できるフィールド一覧 - kintone ヘルプ
フィールドの入力制限 - kintone ヘルプ
計算式で参照できるフィールド - kintone ヘルプ



PCならできて、kintoneモバイルでできないことも整理して覚えたい分野かと。

あと、公式ヘルプにあるページでは、下記のページを「直前対策に使える!」と思ってずいぶん前にプリントアウトしたのを、試験後に発見しました。学習データを作らず、ヘルプで覚えるつもりだったのに、結局していないので、当日の試験ではできが悪かったはずです。

ユーザーがスペースでできる操作 - kintone ヘルプ

管理者の種類 - cybozu.com ヘルプ

制限値の確認

試験対策テキストの問題で問われるような数値をまとめておきたいと思っていたら、いい感じにまとまっているページが公式ヘルプにありました。試験直前に目を通すとよいと思います。

制限値一覧 - kintone ヘルプ
フィールドコードとは - kintone ヘルプ


さらに覚えておきたいところ

DATE_FORMAT関数の日付の形式
[DATE_FORMAT]計算式で日付や日時を表示する - kintone ヘルプ
試験対策にまでは不要かもしれないけれど、ここにあるということだけは覚えておきたい。
タイムゾーンの一覧 - cybozu.com ヘルプ



受験結果

バージョンの違いは無視しましたが、合格はできました。

事前に不足を感じていたところが、管理者、ユーザー管理、アクセス権、プロセス管理、日時の扱い、スペース・ゲストスペース、通知、モバイル。用語を押さえるだけでは足りない、触っていないとわからないと思っていたところが、やっぱり弱かったと思います。試験中にほかにも弱いところがあるのに気づいたのは覚えているけれど、試験直後から思い出せない…

受験をおすすめする方

職場内にkintoneがあることをイメージしたとき、アプリ作成をお任せしたい方に合格してほしいかと言えば、そうでもないなと。普段使う必要がない範囲も含めて、広く正確に覚えないと合格できなさそうなので負担が大きすぎるように思いました。そんな方には、こちらの情報がおすすめです。
kinbozu.com

試験対策テキストを見て、「こういうこと、何度も調べたな〜」って感じるような方は、チャレンジするとよいと思います。すでにある知識を正確なものにする、普段使っていなくて把握していない機能を知ることができるので、今後の使いこなしが変わってくるのではないでしょうか。

最後に

認定証の写真は、合格したらとるのだと思っていたら、受験の受付の時に撮った写真でした。私は、本人確認だと思って、認定証に使われるとは思わずに撮られた写真がそのままになったのが心残り。斜めがけしたかばんを外し、コートを脱いだだけでもマシだったか…

受付では、合格したら認定証になるというつもりで写真を撮ってもらいましょう。